撮影罪

8月 9, 2023

今回は趣向を変えて撮影罪についてのお話

まぁ当然撮影しなければ問題ない…　と思われるかもしれませんが、実は盗撮映像の所持でも罰せられます。。。　恐ろしいですね。　盗撮もののサイトもいくつか閉鎖したようです。

撮影罪ってどんなものなのか見てみましょう…

まず、主な罪は5つ

性的姿態等撮影罪
性的影像記録提供罪
性的影像記録保管罪
性的姿態等影像送信罪
性的姿態等影像記録罪

懲役2~5年以下　または200~500万円以下の罰金とのことなので、非常に重い罪といえるでしょう。ちなみにこれまでの迷惑防止条例ではせいぜい罰金100万円以下でした。　一応執行猶予のある懲役期間なので、初犯では執行猶予になる可能性も十分あり、その後何もなければ前科もつかない可能性があります。

まぁ　略式起訴で罰金になったら、即前科もちの仲間入りです。怖いですね。

性的姿態等撮影罪　　　懲役3年以下　300万円以下の罰金

この先を読む前に、性的姿態等の定義を考えてみましょう

性的姿態等に該当すると思われるもの

性行為等　(口、性器、肛門、裸体で絡み合う）
下着(ブラ、ショーツ）
通常下着に覆われる部分　臀部、胸部、性器近傍付近

1　正当な理由がないのに　ひそかに性的姿態を撮影

これは、要するに性的な盗撮はすべてという事です。ポイントは「ひそかに」であって、被撮影者が認知していれば該当しないという事。つまり、撮影内容を許諾して、撮影したアダルトビデオ的なものはOKという事。

2　不同意性交等罪に規定する1~8により、同意しない意思を形成、表明、または全うすることが困難な状態にさせ、または相手がそのような状態にあることに乗じて、性的姿態等を撮影

不同意性交等罪の1~8は、1暴行、2脅迫、3アルコール、4薬物、５恐怖、6驚愕、７虐待、８地位利用です。要は威力で抵抗できない状態で、性的な姿態を撮影したら、ひそかでなくてもアウトという事。

電車で寝ているお姉さんを性的じゃない部分で撮影するのは該当しないかも…　パンチラしていなくてもフトモモ撮影とかね…　もちろん　フトモモが性的姿態等に該当すると判断されればアウト。また、他の法律に触れる恐れはもちろんあります。

3　性的な行為ではないと誤信させたり、特定の者以外はその画像を見ないと誤信させて、または相手がそのような誤信をしていることに乗じて性的姿態等を撮影

ちょっと難しい所…　ミルク系棒アイスを、水着着用で、ベッドの上で、上目遣いでなめさせる行為をグラビアとかで撮ったとして、撮影されたグラドルが、それが男性器を咥える行為を想起させると思っていなかった場合とかアウトかもしれない。契約書に、その行為は性的なものを想起させるものです、と、明文化しておかないと、後で知りませんでした！って言われても裁判で負けるかも。まぁまだ新設されたばかりなので、司法判断は不明。キュウリ等を、アソコに突っ込むとかは、当然ダメでしょう。ただ、もちろん、それが性的だと理解していればOK。新しい漬物の作り方なんです！って言って誤信させ、ねじ込んでる姿を撮影したらアウト。

後は外部に出しませんヨ、個人の撮影ですって言ってモデルさんの合意のうえで性的姿態を撮影したとしても、外部に出したりしたら合意があったとは言えないという事ですね。また、後で見るため～って言いながらライブ配信とかもアウト。

4　正当な理由がないのに16歳未満の子供の性的姿態等を撮影

正当な理由ってのは例えば、性器付近や胸部を怪我して医師の判断を仰ぐために傷口を撮影するとかですね。まぁ基本、児童の撮影は、リスクしかないです。